二人の若い魔法使いが、一人はすっかり本を持っていく泥棒のかたちをして、ぴかぴかする八卦炉を胸にしまい、 もう一人は小さな女の子のような人形を2匹つれて、湖の近くのカサカサした森を、こんなことを言いながら、あるいておりました。 「ぜんたい、ここらの洋館はけしからんね。魔法書を死ぬまで借りていくと文句を言いやがる。 なんでも構わないから、文句を言われずに本をもっていきたいもんだなあ。」 「魔理沙の黄いろな頬なんぞに、右ストレートを二三発お見舞いもうしたら、パチュリーはずいぶん痛快だろうねえ。 くるくるまわって、それからどたっと倒れるだろうねえ。」 それはだいぶ、紅魔館の近くでした。案内してきた人間の豆腐屋も、ちょっとまごついて、どこかへ行ってしまったくらいの近くでした。 それに、あんまり氷精の頭が物凄いので(馬鹿で)、その小さな女の子のような人形が、2匹いっしょにめまいを起こして、 しばらくう