絶滅の恐れが高いアジアの小型サル「スローロリス」が、ワシントン条約での国際取引禁止後も日本国内でペットとして多数売られ、違法な販売の可能性が高いものが含まれるとの調査結果を、英オックスフォードブルックス大の研究グループが3日までに霊長類専門誌に発表した。 日本はスローロリスの世界最大の市場とされ、1匹100万円で販売される例もある。財団法人「自然環境研究センター」が発行する登録票がないと譲渡や販売ができないが、グループは登録制度に抜け道があると指摘、「個体数減少の最大の原因はペット目当ての捕獲だ。不十分な日本の規制が密猟を招いている」としている。