アメリカ海軍が作成した伏竜のスケッチ 伏龍(ふくりゅう)は、第二次世界大戦末期の大日本帝国海軍による特攻兵器。「人間機雷」とも呼ばれる。潜水具を着用した兵士が浅い海底に立って待ち構え、棒付き機雷を敵の上陸用舟艇に接触させ爆破するという特攻戦法のことである[1]。 利用された潜水具は、1945年3月末(東京大空襲の直後)に海軍工作学校が1ヶ月で試作した代物で、逼迫する資材と戦況に対応するため、出来得る限り既製の軍需品を用いて製作された。ゴム服に潜水兜を被り、背中に酸素瓶2本を背負い、吸収缶を胸に提げ、腹に鉛のバンド、足には鉛を仕込んだ草鞋(ワラジ)を履いた。潜水兜にはガラス窓が付いているが、足下しか見えず視界は悪く、総重量は68kgにも及んだ。2ヶ月の短期間で、訓練用の航空機やその燃料が枯渇しつつあった海軍飛行予科練習生(予科練)の生徒数に見合う3,000セットが調達される予定であった。 待