武雄市山内町で長年にわたり町医者として地域医療を支えてきた佛坂泰治さん(90)が、地域密着の優れた医療活動に贈る「ノバルティス地域医療賞」を受賞した。佛坂さんは「夢のよう。感謝、感激している。命ある限り地域医療に貢献したい」と晴れやかに語った。佐賀県内の受賞は2000年以来、2人目。 佛坂さんは九州医学専門学校を卒業。戦前は駆逐艦「雪風」で軍医長を務め、1947年に山内町で開業した。夜間救急患者はすべて受け入れ、学校健診や住民健診など住民の健康、予防に尽力。ボランティア団体で認知症の理解にも努めている。佐賀女子高武雄校舎で37年間、衛生看護科の教壇にも立った。 今も特別養護老人ホームに週2日勤務するなど地域住民の診療を続ける”現役”だ。「健康に恵まれた。スタッフやボランティアが頑張っているおかげ。これからも認知症の研修に力を入れたい」と語った。 同賞は製薬会社ノバルティスファーマが地域に密