文部科学省は7日、「ライトノベル(ラノベ)」と呼ばれる若者向け小説に、教育上不適切な表現が多く含まれているとして、一部のタイトルに限り18歳未満の購入を制限する「成人指定」区分を導入する方針であることを明らかにした。これに対し、ラノベ作家でつくる日本ライトノベル協会は同日「憲法で保障された表現の自由にかかわる」として、抗議声明を発表した。 文科省が昨年行った「青少年における読書の実態調査」では、中高生の約7割が「ラノベを読んだことがある」と回答。「ラノベが及ぼす若者世代への影響は強い」と結論づけた。 この調査結果を受け、文科省ではラノベに該当する小説300作品を精査。その結果、全体の6割に相当する177作品に過激な暴力表現が、また約8割に当たる242作品に露骨な性的表現が見られることが分かった。 何を出しても売れない出版不況と言われる昨今だが、ラノベ市場だけは年10%ペースで成長を続けてお