ミルクイ(海松食、水松食、学名 Tresus keenae)は、二枚貝綱バカガイ科の1種。ミルガイ(海松貝、水松貝)、あるいはミルクイガイ(海松食貝)とも呼ばれる。季語、三冬。 形態[編集] 殻長15cmほどの大きな二枚貝で、殻表は黄褐色の殻皮で覆われる[2]。体の後ろにある水管が大きく発達しているのが特徴で[2]、水管を殻の中にひっこめることはできない。 水管は黒い皮に覆われており、海藻のミルが生えることもある[2]。この状態で水管を縮めると、「ミルを食べている」ように見えることからミルクイの名がついた[2]。なお、密生した海藻がまるで松葉が集まったように見えるために「海松」とも書かれるが、ミルばかりが水管に生えるわけではない。 生態[編集] 浅瀬の砂泥底に、深い穴を掘って暮らす。日本全国に分布し、主に瀬戸内海や三河湾、東京湾などの内湾の砂泥底に生息する[2]。水中のプランクトンや泥の中