連載の第1回で一覧表に示したとおり、GoFの23種類のデザインパターンは、「生成に関するパターン」「構造に関するパターン」そして「振る舞いに関するパターン」の3つに大きく分けられます。このことから、OOPに関するとても重要なヒントが得られます。それは、OOPを上手に実践するには、生成(オブジェクトを生成する方法)、構造(クラスの関連付け方)、そして振る舞い(オブジェクト間のメッセージの渡し方)を工夫すればよいということです。これら3つを重要視することが、他の技法にはないOOPらしさなんだとも言えるでしょう。たったの3つだけだと思うと、ずいぶん気持ちが楽になりますね。今回紹介するBuilderパターンとPrototypeパターンは、どちらも生成に関するパターンに属するものです。どんな工夫なのか、順番に説明しましょう。 【お役立ち度】★★★★★ ●様々なオブジェクトを作ってくれるBuilder
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