JR西日本は7日、JR東西線北新地駅の男性駅員(53)が約1年半にわたって、ICOCA(イコカ)カードを使って不正乗車を繰り返していたと発表した。同日付で懲戒解雇した。不正は計62回(計1万6550円分)。家族や知人とスポーツ観戦や温泉施設などに遊びに行く際に私鉄で不正をしていた。 ICOCAはJR西日本や関西の大手私鉄などで使用できるICカード。JR西によると、駅員は08年9月~今年4月、阪急や阪神などの駅改札でカードを使って正規に入場。出場の際に自動改札や有人改札を無理に通り抜け、勤務中に北新地駅で入場情報を取り消していた。 阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)でのプロ野球観戦などに向かう際に不正乗車していたという。 カードは計6枚使用し、家族や知人にも渡して不正乗車させていた。駅員は「小遣い欲しさでやった」と話しているという。【牧野宏美】