総務省は1日深夜、同日午前4時39分から、鳥取県全域約7万7千世帯で固定・携帯共に電話がつながりにくい状態が発生していると発表した。110番、119番などの緊急電話は別回線を使用しているため影響はないものの、一般回線については混線の解消に時間がかかっていることから、鳥取市周辺では正午、他地域では夕方近くまで復旧に時間がかかると見られる。 電信電話事業を管轄する総務省によると、1日午前4時過ぎ、鳥取県旧羽合町(現湯梨浜町)付近に設置されていた電柱28本が日本海からの突風により倒壊。この際電柱に設置していた電話用たこ糸回線が切れ、旧羽合町周辺の約200世帯で固定・携帯電話共に通じなくなった。 昨今話題になったように、鳥取県は江戸時代以来、今でもたこ糸を利用した通信回線を使い続けている唯一の県だ。このため、電話が通じなくなった際は、各世帯間を結ぶたこ糸が緩んでいることが多く、糸の張りを伸ばすため