米Apple Inc.の新型スマートフォン「iPhone 4」。同社がウリの一つとして挙げるのが,精細度326ppiのディスプレイです。画素数は960×640で,従来機種の4倍。同社はこれを「Retina(網膜)ディスプレイ」と名付け,目で判別できないほど画素が細かいとアピールしています。 実際,どの程度細かいのか?ある定義を利用して計算してみました。それは,「Cマーク」でおなじみの,ランドルト環を使った視力検査です。その定義によると,視覚1分(1/60度)の切れ目(5mの距離から見た1.5mmの空隙)をかろうじて認められる場合の視力が1.0といいます。2.5mまで近付いて同様の切れ目をかろうじて確認できる場合は,視力0.5となるようです。 そこで,ランドルト環の切れ目の幅を画素ピッチと置き換えて考えてみました。つまり,ある視力のユーザーが,任意の距離だけ離れて見た際に,かろうじて判別でき