最近、気になることのひとつが、「沖縄には在日米軍基地の75%が集中している」という誤った表現を、額賀福志郎防衛庁長官や沖縄担当大臣を経験している尾身幸次衆院議員が、来沖して発言していることです。伝聞ではなく、私がこの耳で直接聞きました。 これに「国土の0・6%しかない沖縄」という言葉を付け加えれば、さらに大変なことだというムードが盛り上がります。しかし、これは革新系の運動団体がPR用に持ち出す言葉のマジックだということは、ほとんど知られていないのではないでしょうか。 75%というのは「米軍専用施設」の割合です。つまり、自衛隊も使う佐世保とか三沢とか岩国などを除いた数字なのです。これらを含めた米軍施設でいえば、沖縄の割合は23・5%です。(それでも十分多いじゃないかという主張もありますが、それなら、なぜ75%を強調してきたのかの説明が必要でしょう) しかも、革新陣営ならともかく、沖縄に