政府は23日、有識者でつくる規制改革推進会議の会合を開き、新議長にKADOKAWA社長で慶応大大学院政策・メディア研究科特別招聘教授の夏野剛氏を選んだ。夏野氏は東京五輪を巡る不適切発言で議論を呼んだ経緯がある。新体制の会議は来年6月の答申を目指し、デジタル、医療・介護など五つの作業部会を設けて議論を進める。 夏野氏は先月、インターネットテレビ局の番組で五輪無観客開催について、運動会や発表会など一般の行事との公平感を問う意見に関し「くそなピアノ発表会なんてどうでもいい、オリンピックに比べれば」とコメント。KADOKAWAの役員報酬の一部返上を申し出ていた。