19日の記事ではお茶を濁すというか、割と煙に巻くような書き方をしたんですが、個人的にも絵を描く立場から「いい絵に必要な条件」というのは結構考えていたりします(萌え絵に限らず、美術全般に言えることかもしれませんが)。 要は、原義的な意味での「感情移入」──美術用語における「感情移入/Einfuhrung」*1──を誘えるかどうかで善し悪しを判断することができて、それは「架空の存在感を、最少の情報量でできるだけ多く与える」ことにかかっている、と一言でまとめてもいいかもしれません。 実際には「絵は、線を描くものじゃなくて、線に囲まれた白い部分を描くものなんだ」*2ということを念頭に置くことで実践に近づけるんじゃないでしょうか。 描く側の意識から観る側の意識に視点を変えれば、「人間は描かれている部分じゃなくて、描かれていない部分に感動するんだ」と言い換えることもできると思います。 萌え絵のパラメー