スポーツの語源には「楽しむ」ことが含まれているが、勝利至上主義が土壌となっていた日本のスポーツの場には、長く上下関係が根付いていた。ビジネスパーソンの世代はまさにこの時代を過ごしてきたことになるが、海外に目を向けると「平等」が組み込まれた社交の文化も確認できる。日本のそれとは異なるものだ。 サッカー専用の人工芝グランドを所有し、イングランドのアーセナルFCの公式スクールとして活動していたクラブ「FC市川GUNNERS」代表の幸野健一氏。現在の会員数は約400人。サッカーだけでなく総合型を視野に入れたスポーツクラブである。幸野氏は、サッカー・コンサルタントとして活動しており、小学5年生年代の全国リーグであるプレミアリーグU-11の実行委員長も兼ねている。スポーツが心と体の成長に与える影響を捉え直す本連載、初回は日本のスポーツの課題について、幸野氏に聞いた。(取材・文/上沼祐樹) 楽しむことを
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