草津白根山の噴火について、記者会見する気象庁地震火山部の斎藤誠火山課長=東京都千代田区の同庁で2018年1月23日午後1時8分、手塚耕一郎撮影 23日に噴火した群馬・長野県境の草津白根山の火口は、従来警戒を強めていた「湯釜」ではなく、気象庁が3000年間も噴火していないとみている2キロ南の「鏡池」付近だったと考えられる。火山活動の高まりを示す事前の現象もなく、まさに寝耳に水の災害。噴火警戒レベルは5段階で最も低い1(活火山であることに留意)としていた。それだけに気象庁も驚きを隠せない。死者・行方不明者63人という戦後最大の火山災害となった2014年9月の御嶽山(長野・岐阜県境)の噴火を契機に、「噴火速報」が導入されていたが発表できず、改めて火山監視の難しさを突きつけられた。【飯田和樹、荒木涼子、岡田英、千葉紀和】
所属する助教による論文の不正行為が判明し、記者会見で謝罪する京都大の山中伸弥iPS細胞研究所所長(左端)ら=京都市左京区で22日、小松雄介撮影 京都大(京都市)は22日、京大iPS細胞研究所の山水康平(やまみずこうへい)・特定拠点助教(36)が昨年2月に発表したヒトのiPS細胞(人工多能性幹細胞)に関する論文で、データの捏造(ねつぞう)・改ざんがあったと発表した。論文を構成する図や補足図に計17カ所で捏造と改ざんがあり、論文の主張に沿うよう有利にデータが操作されていたという。京大は論文の撤回を申請しており、今後、関係者の処分を行う予定。他の研究や今後の研究には影響はないとしている。同研究所を含め、京大で論文の捏造が認定されたのは初めてという。 記者会見した山中伸弥研究所所長は「強い後悔、反省をしている。応援いただいている皆様に心よりおわびを申し上げる」と陳謝した。山中所長は、所長を辞任する
気象庁は21日、日本列島の南側を通過する「南岸低気圧」の影響で、22日昼ごろから23日朝にかけて関東甲信地方や東北地方太平洋側で大雪になる恐れがあると発表した。山沿いだけでなく平野部でも雪が積もる見通しで、東京23区でも数センチ程度の積雪が予想されるという。 気象庁によると、22日は低気圧が九州地方南部から関東地方南岸に向かって発達しながら進み、太平洋側に寒気を引き込むため、広い範囲で雪となる見通し。関東甲信の降雪のピークは22日夕から夜で、帰宅時間帯と重なる恐れがある。23日朝は氷点下まで冷え込む予想で、気象庁は路面凍結や交通の乱れに警戒を呼びかけている。 23日正午までの24時間予想降雪量は多いところで、甲信、関東北部の山沿い、神奈川・箱根、埼玉・秩父20~50センチ▽東北太平洋側20~40センチ▽関東平野部10~40センチ。都内は多摩20~50センチ▽東京23区5~10センチ--と予
会談後、記者団の質問に答える民進党の増子輝彦幹事長(右)と希望の党の古川元久幹事長=国会内で15日、宮武祐希撮影 民進党と希望の党が15日に合意文書を交わした統一会派の結成方針は、かえって両党の溝を明白にした。安全保障法制への立場をあいまいにした文書の内容に、希望の参院側は賛成の立場から反発し、統一会派を拒否すると党執行部にすぐに伝達。民進党内でも、安保法への反対姿勢が強い議員の間で異論が噴出している。両党執行部は、綱渡りの党内手続きを迫られる。 15日午後、希望の玉木雄一郎代表は、同党の衆参議員の代表者と国会内で会い、理解を求めた。結党メンバーの松原仁・代議士会長は「提案を了とする」と受け入れたが、同じく結党メンバーの松沢成文・参院議員団代表は「選挙が終わって3カ月で有権者を裏切ることになる。政党としての自殺行為」と猛反発し、受け入れを拒否した。玉木氏は「不退転の決意だ。従ってもらいたい
民進党との統一会派問題を巡り協議する(左から)松沢参院議員団代表、玉木代表、古川幹事長=国会内で2018年1月15日午後2時31分、宮本明登撮影 民進党と希望の党の幹事長らは15日、統一会派結成に向けた合意文書をまとめた。しかし、両党の参院議員には反対論が強く、正式合意の見通しは立っていない。希望の党の玉木雄一郎代表は分党を含めて対応する方針を参院側に伝えた。 合意文書には、焦点の安全保障法制について「違憲と指摘される部分を削除することを含め、必要な見直しを行う」と盛り込まれた。民進党は「違憲部分の削除」を求めていたが、「違憲とされる部分」に弱めて妥協した。 それでも、希望の党の幹部会合では松沢成文参院議員団代表が「理念、政策の違う党と会派を組むことはあり得ず、絶対反対だ」と改めて表明。「より考えの近い日本維新の会や無所属と組んだほうがやりやすい」と述べ、同党の参院議員3人で維新などとの連
軍用ヘリで上空から見ると、灰色のまだら模様のようになった風景が広がっていた=ミャンマー・ラカイン州北部マウンドー近郊で2018年1月13日、西脇真一撮影 「見ていないので分からない」。少数派イスラム教徒ロヒンギャの村人は焼き打ちの話題を避けた。13日、河野太郎外相の視察に同行し、一部が焼き払われたミャンマー西部ラカイン州マウンドーのパンドーピン村などを訪ねた。住宅の再建も進むが、人々の心の傷はうかがい知れない。ロヒンギャは過去にも「避難」と「帰還」を繰り返してきた。アウンサンスーチー国家顧問兼外相が実質トップの政権下で、平和な暮らしが送れるようになるのか。【マウンドー西脇真一】 軍用ヘリで州都シットウェから約40分。マウンドー郊外に降り立つと、草は朝露にぬれていた。朝夕は冷え込むようだ。がたがたの道を車で進む。要所に銃を手にした兵士が立つ。ミャンマー政府によると昨年8月25日、武装集団がマ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く