はじめに 前回のエントリ「HTML5 Canvas のarcTo関数の実装が未だにorz」で書いたCanvasのarcToですが、これをarcで実装してみました。CanvasのarcTo関数は左図のように3点A, B, Cが与えられたとき、その2本の半直線に接する半径Rの円弧を描画するものです。 結果のJavaScriptプログラムは非常にシンプルになりましたが、そこに到るステップはちょっと面倒でした。今回のエントリーは高校の数学の復習的な内容になっています。昔を思い出して紙と鉛筆だけの手計算をしました。 2本の直線に接する円を求める arcToを実装するポイントは下記の問題を解くことです。 平行ではない2本の直線に接する半径Rの円の中心と2つの接点の座標を求めよ。 2本の直線に接する円は左図のように4つ存在します。ここでは途中の計算を簡単にするため、2の直線は原点を通り傾きが無限大でない