風雲児たち (20) (SPコミックス) 作者: みなもと太郎出版社/メーカー: リイド社発売日: 2003/12/26メディア: コミック購入: 4人 クリック: 10回この商品を含むブログ (15件) を見る 世に名作とうたわれる作品には、いくつか条件があると思う。高度な品格をそなえていること。緊密な構成をつらぬいていること。あるいは、魅力ある文体、絵柄で書かれていること。 しかし、ぼくとしてはその麻薬性を第一に挙げたい。読めば読むほどに先を読みたくなり、一巻また一巻と続けて読みふけってしまう中毒性があること。 本書『風雲児たち』はその意味でまさに名作である。何しろ、全二○巻、約六○○○頁にもおよぶ物語を数日で読ませてしまうのだ。しかもその情報量は膨大で、二読、三読に耐える。いや、ほんと、空前絶後の大傑作だと思うね。 物語はいまを去ること四○○年、天下分け目の関が原から始まる。両軍あわ