東芝サポート問題は、「*オープンソース*ジャーナリズム」というものが存在し得ることを示した。言葉を変えれば「多くの目玉があればデマなんて恐くない」ということだ。 ジャーナリズムにもソフトと同じように、工程というものが存在する。まず、関係者の取材とその裏付け、関連文献の調査などの事実の収集。そして、たくさんの事実を関連づけ取捨選択し、ひとつのストーリーを組み立てる。最後に、それを文章としてまとめ記事にしたり、ビデオを編集しテレビの番組にする。外部の人間が目にするのは、記事や番組という最終的な成果物だけだった。だから、その成果物の真偽や品質を確認するためには、その製作者を信頼するしかなかった。この構図は、従来の商用ソフトと同じである。 ジャーナリストもソフト製作者も、多くの者はプロとして技術、ノウハウとモラルを持って仕事をしている。だから、これまではその「ブランド」に信頼を寄せて、消費者は提供