財務省は5日、昨年1年間に全国の税関が輸入を差し止めた偽ブランド品や著作権を侵害した商品などの件数が前年比15・7%増の約2万3000件となり、過去最高を記録したと発表した。 商品の点数ベースでは前年比6・1%増の約104万点だった。財務省では「インターネット販売などを使って、郵便で少量の偽ブランド品を輸入する手口が多くなってきた」と指摘している。 輸入元を地域別にみると、中国からが前年比70・7%増の約1万6000件と、全件数の約7割を占めている。品目別ではハンドバッグや財布などのバッグ類が約26万点と最も多かった。財務省が公開した押収品には、偽ブランドバッグや時計に混じり、「ルイ・ヴィトン」の商標の入ったマージャン牌や医薬品などもみられた。