CDは売れないが、ライブにはそれなりに人が入る――。それが音楽業界の現状だという。夏フェスシーズンが近づく中、若手バンドを抱えたマネジメント事務所関係者が語る。 「どれだけ多くの夏フェスに出られるかで、若手バンドの将来は決まるといっても過言ではありません。実績のないバンドの場合、ノーギャラは当然で、出演を各イベンターさんに頼みこんでいる状態です」 フジロック・フェスティバルやサマーソニックへの出演に際して、大物洋楽アーティストが”来日記念盤”をリリースするのはもはや恒例で、高いセールスを記録するものも多い。今や邦楽の若手バンドにおいても、夏フェス出演が先に決まり、それに合わせたリリースに向けて、レコーディングを進めるケースも増えているという。 「10年前であれば、CDをまず出し、そのプロモーションの一環としてライブをやっていました。現在では、ライブのためにCDを作っているバンドも少なくあり
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