(CNN) やせ細った犬たちが餌を求めてごみの中からわずかな食べ残しをあさる。汚れてあばら骨や骨盤が浮き出たみすぼらしい姿。そんな捨て犬の群れが、南米ベネズエラの首都カラカスをはじめ、全土で増え続けている。 不況が続いて経済が制御不能に陥ったベネズエラでは、自分たちの生計さえ苦しくなって、ペットを手放す人が後を絶たない。ドッグフードは最も安いものでさえ、1袋の値段が最低賃金の3分の1にもなる。極端なインフレの影響でペットフードはぜいたく品になり、購入できる人は減る一方だ。 保護団体によると、この1年で捨てられたペットは50%増え、その多くは野良犬になった。施設に保護された犬の多くは飢えてやせ細り、「容器をどれだけ餌で満たしてもまだ足りない」と職員は話す。 国民は食料や医薬品の極端な品薄に見舞われ、犯罪は激増、マドゥロ大統領の辞任を求める大規模デモが続く。食品を買うために長時間行列に並んでも
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