今年2月、東京・大手町一丁目の大規模再開発「Otemachi One」が竣工した。だが、上空からみると、敷地は不自然にくぼんでいる。そこにあるのが「平将門の首塚」だ。ジャーナリストで僧侶の鵜飼秀徳氏は「平将門は『日本三大怨霊』のひとり。怨霊を恐れ、荒ぶらないように祭り続ける『御霊ごりょう信仰』の精神は、いまも息づいている」という――。 三井物産・不動産の再開発「Otemachi One」エリアの「首塚」 東京・大手町における大規模再開発事業が大詰めを迎えつつある。 今年2月、同エリアで最大規模となる三井物産と三井不動産との共同事業「Otemachi One」が竣工した。オフィスやホールが入るA棟(地上31階建て、高さ160m)と、ホテルや商業施設などが入居するB棟(地上40階建て、高さ200m)からなる。 5月、A棟オフィスエリアに入居した三井物産本社が稼働を始めた。しかし、B棟に入る「フ