息子の授業参観に行ったら凹んだ。 というのも、女子に囲まれてたから。「お父ちゃんよりモテやがって!」という嫉妬ではない(断じて)。「クラスの女子とナチュラルに話すという、俺がどうしても越えられなかった壁」を、易々とクリアーしていることに、断絶を感じたわけ。 女子は基本無視、会話は最低限、それも耳だけ立ててるギャラリーの中、照れと見栄の板ばさみになりながら、ぶっきらぼうに振舞う。「気になる」女子がいても、気取られないよう全力を尽くす。でもコッソリ目の端で、彼女の動きを追いかける……これが普通だろ?常識的に考えて。そういうナイーヴな、中年男ゴコロの真ん中を、きゅんと貫く一冊。 主人公は、まったくもって平凡な男子。「気になる」子への熱い思いと、女子一般への冷たい視線が、まるでわたしで面白い。この「気になる」が「好き」になる、胸の鼓動を焼き付けろ。恋だの愛だのに落ちる一瞬前の、とても貴重な猶予期間
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