今このページを読まれている方はEVMもしくはプロジェクトマネジメントに興味を持たれている方ではないだろうか。発注者側の方がEVMによる報告がどれほどの効果を持つのか調べるために記事を読んでいるかもしれないが、ほとんどの読者の方は受注/開発する側の立場ではないだろうか。 当連載では主に受注者側の視点で進めていくが、発注者側にもEVMの本質・事例・課題についての解説は参考になると思う。 おそらく、これを読んでいる大多数の方は「PMBOK」についての知識はすでに持っていることと思う。しかしながら、そこで紹介されている手法について、本質の理解・具体的な実践といった観点での理解度についてはどうだろうか。 日本でEVMが注目を浴びはじめてから数年が経過しているが、実際に導入した事例はまだまだ少ない。当連載ではPMBOKで「進捗測定の最も典型的な手法」として紹介されているEVMについて、その本質や期待す