生理で「追試」は認められるのか――。公立高校入試の受験日と月経(生理)が重なった女子生徒への対応について、毎日新聞が全都道府県にアンケートしたところ、約3割の15道府県が生理に伴う体調不良が追試の「対象になる」と回答した。一方で、約2割の11府県が「対象外」とし、約半数の自治体は明確に答えず、生理を巡る対応に差が生じている実態が浮かんだ。 毎日新聞は2023年9月、全都道府県の教育委員会に対し、公立高校入試の「追試」の対象に、腹痛や頭痛、眠気など体調がすぐれない「月経困難症」や「月経前症候群」(PMS)が含まれるかどうかについて尋ねた。 追試は病気や事故などで入試を受けられなくなった受験生に、別途実施される試験。文部科学省は23年6月に都道府県に出した通知で、新型コロナウイルスなどに感染した受験生が追試を受けられるよう配慮を求めたが、月経困難症などは対象にしなかった。 受験の機会は公平・公