真っ逆さまに落ち続けていた「Windows Vista」の開発が急に持ち直した。何年も遅れ,いくつも約束を破り,ユーザーの期待を裏切ったことで,Windows製品チームは厳しい批判を浴び,「優柔不断で哀れな,製品の出荷など不可能なチーム」と評されてきた。ところが,米Microsoftが先ごろ驚くほどよい品質の「Windows Vista」プレ製品候補版1(RC1:Release Candidate 1)のビルドをリリースしたことと,9月初めに大々的にリリースするRC1が8月28日(米国時間)に完成できる見込みという同社の内部情報によって,悲観論は急速に静まりそうだ。 これまでリリースされたWindows Vista評価版のぱっとしない品質を考えると,状況がここまで急激に好転するとは思っていなかった。Microsoftが8月25日遅くに出荷したWindows Vistaのビルド5536は,パ