今年のプロ野球「SMBC日本シリーズ」は阪神とソフトバンクの対戦となり、連日熱戦が繰り広げられ、大いに盛り上がりました。しかし、その決着は10月30日の第5戦で、阪神の西岡の走塁が守備妨害でアウトとなって、ソフトバンクの日本一が決まるというあっけないものでした。 プロ野球ファンの私も試合を注目して見ていましたが、守備妨害という判定にはいまだに納得いきません。ただ、報道は一般紙どころか、どのスポーツ紙もテレビのスポーツニュースもこの判定を詳しく解説したところは少なく、ソフトバンクの日本一をはやし立てる内容ばかりでした。普段は政治をテーマに書いているこのコラムですが、今回は誰も指摘や議論をしないので、この判定の是非とそれを論じない日本のスポーツジャーナリズムの問題点を書きたいと思います。