ウナギの稚魚の国際取り引きが不透明だと批判される中、実態にそぐわない規制がかえって不透明な取り引きを生んでいるとして、経済産業省と水産庁がことし2月に貿易規制を緩和したのを受けて、先月下旬、日本から台湾に稚魚が初めて輸出されたことが分かりました。シラスウナギと呼ばれる稚魚が日本から輸出されたのは45年ぶりです。 絶滅危惧種に指定されている二ホンウナギは国際的な資源管理を前提に取り引きが行われていますが、日本が国内での養殖に使うために輸入している稚魚は実際には稚魚の漁が行われていない香港からのものが多く、国際社会から取り引きが不透明だと指摘されてきました。 経済産業省と水産庁は、稚魚の主要な産地となっている台湾と日本の双方が行ってきた輸出の規制が実態にそぐわないため、そうした不透明な取り引きを生んでいるとして、ことし2月、輸出貿易管理令に基づく規制を緩和しました。 これを受け水産庁が法や規則