プロ野球で一時代を築いた長嶋茂雄氏と、大リーグでも活躍した松井秀喜氏の2人が同時に国民栄誉賞を受賞することが確実となった。巨人時代は監督と選手の枠を超えて師弟関係を結び、その絆は今も固い。 長嶋氏に対しては長年の功績から「むしろ受賞するのが遅いくらい」との声が上がったが、松井氏の場合は昨季現役を引退したばかり。「ほかにふさわしい候補者がいたのでは」と首をかしげる人もいる。 ■記録面では2人を上回る選手がいる 「ミスター&ゴジラ」の国民栄誉賞ダブル受賞。長嶋氏は、現役時代ははつらつとしたプレーや、天覧試合でのサヨナラ本塁打など「記憶に残る選手」としてファンを魅了。監督としては日本一に2度輝き、後に球界を代表する選手を何人も育てた。名実ともに「ミスタープロ野球」のスーパースターだ。 長嶋氏の愛弟子のひとりが松井氏。巨人に入団後は期待通り4番に座ると、2002年には50本塁打を放つ。20