防災グッズと聞いて、読者の方々は何を思い浮かべるだろうか。 災害大国と呼ばれる日本では、毎年のようにどこかで災害が発生している。4年前の2011年3月11日に発生した東日本大震災をきっかけに、災害に対する備えを強く意識するようになった人も多いはずだ。 震災をきっかけに、防災グッズを準備しておくことの必要性は広く一般に認識されるようになった。しかし、実際のところどのような状況を想定して、何をどれだけそろえればいいかわからず防災グッズをそろえるのに二の足を踏んでいる人もいるのではないだろうか。 これまでの避難の常識が通用しない? 以前より防災グッズの"常識"として言われていたのが「2~3日分の備えをした非常用持ち出し袋を準備しましょう」というものだ。しかし、国の中央防災会議が2013年5月に発表した南海トラフ巨大地震対策に関する最終報告書では、地震などによる被害が超広域にわたるとしたうえで、