社民党党首選挙(4日告示)は3日、福島瑞穂党首(消費者・少子化担当相)の無投票4選が固まった。福島氏が、現行計画通りに米軍普天間飛行場の沖縄県名護市への移設が決まれば連立を離脱する可能性をほのめかし、現行計画に反対する党内の強硬派による対立候補擁立の動きが止まったためだ。ただ、これによって社民党は「県外・国外移設」という従来の看板を下ろせなくなった。譲歩すれば党分裂の危機に陥る可能性がある。 「福島さんは大丈夫だろう。展望が見えてきた」 防衛省首脳は11月半ば、現行計画通りに決着する見通しを示していた。 実際、福島氏は今月2日まで、記者会見などで「短期で結論を出すのは拙速だ」と述べてはいたが、年内決着を模索する政府にそれ以上の強い態度を示してはいなかった。 それが一転して、3日の党常任役員会で「社民党の根幹にかかわる」と連立離脱を辞さないことを公言したのは、社民党内の不満を抑えきれなくなっ