元信者の女性が返金請求に際し作成したメモ。「生まれなおす」「出家」などの文言が並ぶ=県内(画像の一部を加工しています) 安倍晋三元首相が銃撃された事件で、山上徹也容疑者(41)=殺人容疑で送検=が「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に母親が多額の寄付をして家庭が崩壊した」と供述しているのを受け、かつて信者だった岐阜県内の女性(53)が岐阜新聞の取材に応じ「恐怖心につけ込まれ、マインドコントロールされていた」と、1千万円近い被害を受けた過去を振り返った。 女性は2006年ごろ旧統一教会に関わった。「当時のことはすっかり忘れてしまったけれど…」。返金請求に際し作成したメモを頼りに、記憶をたどった。 きっかけは当時小学生だった息子の野球少年団。同じ団に所属する母親に誘われ、風水関係の即売会に出かけたことだった。「あなたの家系には女の人の失敗がある」。店長を名乗る人物にこう指摘され、300万円の「