回線をパンクさせるもの,サーバーを麻痺させるものなど,さまざまな手法がある。攻撃者の目的は政治的アピールや愉快犯のこともあるが,企業サイトを狙い,攻撃停止と引き替えに金銭を要求するケースが増えている。 まず(1)では,攻撃元からサイズの大きなパケットを大量に送信して,ネットワークの帯域を埋め尽くしてしまう。こうした攻撃では,インターネット上で,データをやりとりするIPの仕組みをそのまま悪用する。データを載せたIPパケットは,インターネット上の多数のルーターによって,バケツ・リレーのように運ばれる。この時,ルーターはIPパケットのあて先IPアドレスを見て,次にどこにIPパケットを送ればいいかを判断する。ただし,送信元のIPアドレスには特に注意を払わない。攻撃者はこのIPの仕組みを悪用して,不正でサイズの大きいIPパケットを作成し,特定のあて先に大量に送り出す。 その結果,攻撃対象となるサーバ
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