左はランブリン・ジャック・エリオットが、ニュージャージー州モリス郡のグレイストーンパーク精神病院で、療養中のウディ・ガスリーを見舞ったときの写真である。ガスリーは1954年にハンチントン病と診断され、1956年にこの病院に入院した。写真は1961年1月29日にジョン・コーエンが撮影したもので、初対面の19歳のボブ・ディランも同行したようだ。グレイストーンパーク精神病院は1876年に開設されたが、ペンタゴン(米国防総省の本庁舎)が1943年に完成するまでは、米国で最大の建物だった。1953年のピーク時には7,674人の患者が収容され、礼拝堂、教室、歯科医院および独自の診療所があったという。病院は2003年に閉鎖されたが、解体については反対運動が起きた。というのは中心から外に広がる、多数の翼を収容するバットウィング様式のフロアプランを共通に有する、カークブリド計画に基づいて建設された病院だった