1150年ごろにスコットランド王デイヴィッド1世は、体格の異なる3人の人間の親指の爪の付け根の部分の幅を測り、その平均を1インチとしたと伝えられる[12]。1300年ごろにイングランド王エドワード1世は鉄製のアルナ(ulna、ラテン語で尺骨を意味し、ヤードに相当)原器を作り、その1⁄36をインチとしたが、それと同時にオオムギ3粒の長さをインチと定めている[13][14]。14世紀のエドワード2世は、オオムギの粒の長さをバーリーコーン (barleycorn) と呼び、その3倍を1インチと定義した[12][13]。 1588年にエリザベス1世が新しいヤードの標準 (Exchequer Standards) を定め[14]、この基準が19世紀に帝国単位が制定されるまで続いた。 十進インチ[編集] 19世紀、スウェーデンではメートル法への移行が行われた。まず、1855年から1863年までの間で、