おん あびら うんけん ばさら だと ばん 「おん」は「帰命する」とよく訳されますが、祈願の時に真言の冒頭に唱えられる聖語です。 あびら うんけん は胎蔵界大日如来 ばさら だと ばん は金剛界大日如来 「あびら うんけん 」は、『大日経』の「具縁品」などに説かれる大勤勇三摩地の真言に由来し、あ び ら うん けん の五字に分けられ、あ「地」、び「水」、ら「火」、うん「風」、けん「空」の五大(万物の構成要素)を表します。 五大(地水火風、ア・バ・ラ・カ・キャ)と、ア ビ ラ ウン ケンの梵字を見比べてもらうと分かるのですが、アビラウンケンの字母…つまりもとになっている字は五大、アバラカキャなんです。 胎蔵界大日如来の真言、アビラウンケンは五大を表す。というのが密教の伝統的な解釈です。 さらに、それぞれの字について経典の中で説明が加えられています。 「ア」は、さとりの世界にあるあらゆる存在は