EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。
データセンターは、ネットワークそのものと並ぶ重要なインフラといえよう。それゆえ、データセンターの多くは震度6強以上にも耐えられる建物を使い、サーバーラックも床面に固定するなど、地震に強い構造となっている。大手コンピュータメーカーや通信事業者のデータセンターは、今回の地震による直接的な被害はなく、その後の計画停電に対しても自家発電用の燃料確保に動くなど「影響なし」との立場を示している(関連記事:計画停電のデータセンターへの影響なし、自家発電の燃料確保に動く)。 だが、必ずしも安心できるとは限らない。自家発電装置を備えるデータセンターでも、停電が長引くと脆いことがある。 茨城県にデータセンターを保有するサンファーストは、サーバーそのものの破損はなかったというが、2日以上にわたる停電に苦しんだ。同社はUPS(無停電電源装置)、自家発電装置での電力供給を実施したが、停電の最中、燃料切れで自家発電装
大規模地震やパンデミックといった災害が発生したとき,人は緊張や不安など強いストレスを受ける。そうした精神状態で業務継続に向けた行動や判断を行わなければならず,ミスや遅延を起こしやすい状況に置かれる。しかし,だからといって,災害時のシステムの切り替えなどをすべて自動化すれば,その構築・運用にかかるコスト負担は重くなってしまう。 目指すべき災害対策は,人を中心にした仕組みだ。普段とは大きく異なる厳しい状況の中で,人を中心に機能するよう改善しておきたい。 それは,どのような仕組みになるのか。ヒントは,災害対策訓練を通して得られた課題の中にある。訓練ではシステム面の課題も見つかるが,「人」にかかわる課題が多く洗い出される。それらを一つひとつ解決していけば,人を中心にした仕組みになる。 連載第1回で登場した神戸製鋼所や富士フイルムコンピューターシステムをはじめ,訓練を実施した現場で見つかった主な課題
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