PaaSはアプリケーションの開発・実行環境で、「開発」と「実行」は一体化しています。PaaSの開発環境で作ったアプリケーションを、PaaSの実行環境で動作させるのが基本的な使い方になります。別のPaaSで作ったアプリケーションを移植するのは基本的に想定されていません。また、先述したようにPaaSの開発環境にはさまざまな制約がありますので、選定したPaaSによってシステムの骨格が大きく左右されます。つまり、どのPaaSを使うかがシステム構築においてとても重要だということです。そこでPaaS選択のポイントを解説した上で、PaaSの利用例を紹介します。 アーキテクチャーが根本から変わる PaaSを選択する際のポイントとなるのは、利用可能なプログラミング言語と、データストアです。 選択のポイント1●プログラミング言語 利用できるプログラミング言語はPaaSごとに異なり、汎用言語が利用可能なPaaS