今回と次回は、仮想化環境で検討すべきストレージ性能について、詳しく解説していきたい。 ストレージの性能について考慮しなければいけない点はいくつかあるが、今回は特に仮想化環境におけるストレージ性能を検討する場合に最低限明確にしておかなければならないポイントを挙げておこう。一番基本的なポイントは、「ストレージに対するデータのやり取りが多いかどうか」だが、ここではデータのやり取りが多いことを前提に、以下の4点について考えていく。 (1)そのアクセスはシーケンシャルかランダムか ストレージへのアクセスは基本的に4KBといった単位のブロックで行われる。シーケンシャルアクセスでは、このブロックが連続して読み書きされ、ランダムアクセスは細かなブロックをバラバラに読み書きすることになる。ファイルサーバーがシーケンシャルアクセス、データベースサーバーがランダムアクセスの代表的なアプリケーションだ。 シーケン