前回の記事で説明したように「新しいタイプの攻撃」における共通脅威パターンは5つあります。この5つそれぞれに対して“出口対策”を施す必要があります。 共通パターンを改めて見てみると、5つのパターンのうちパターン1~3の3つがバックドア通信に関するものです。つまり、バックドアに対する対策が「新しいタイプの攻撃」への対応策として有効ということがわかります。 実際のシステム設計や構築では、まずHTTPプロトコルを使うパターン1と、独自の通信プロトコルを使うパターン2に対して何らかの制限を設け、バックドアの通信を遮断します。この遮断が通過された場合のパターン3に対しても対策を施すという考え方になります(図3-1)。 80番ポートを使う通信に監視の目を光らせる まずパターン1とパターン2について見ていきましょう。パターン1と2はいずれもプロキシを経由せずに、外部と80番ポートを使って通信しようとします