企業のネットワークなどで使われるイーサネット。今特集の3回目と4回目では、そこで利用する身近なネットワーク機器やよく耳にする技術などを紹介する。 企業ネットワークのなかには、イーサネット技術を利用したネットワーク機器やサービスが多数ある。部署ごとのパソコンを接続する「LANスイッチ」や、フロアごともしくは拠点ごとのネットワークを束ねる「レイヤー3(L3)スイッチ」、各拠点を結ぶ「広域イーサネットサービス」などだ(図2-1)。 今特集の3回目と4回目では、このよく知られているLANスイッチとL3スイッチ、広域イーサネットを取り上げる。これらが実際どのように働き、ユーザーにはどんなメリットがあるのか見ていこう。 LANスイッチは、MACフレームを中継する装置である。「レイヤー2(L2)スイッチ」と呼ぶこともある。利用方法は今特集の1回目で紹介したリピーターハブのように、複数の機器をつなぐために