昔、実家のある三鷹の近くに「IHOP」というパンケーキのファミレスがあって、学生の頃よく地元の友達と待ち合わせて通っていた。山小屋風の大きな吹き抜けのある広い店は、デニーズやロイヤルホストなどよりずっと開放感があり、しかもパンケーキ3枚とコーヒー(お替わり自由)付きで350円という価格も嬉しかった。ふわりとした生地を薄めに焼いたパンケーキの層の上に、あっさり味の白いバターが乗っていて、メープルシロップや蜂蜜をかけて食べるのがけっこうやみつきになる美味しさだったのだけど、ファミレス・ブームが起きる前にいつの間にか姿を消してしまった。「インターナショナル・ハウス・オブ・パンケーキ」などというふざけた名前だし、てっきり和製のファミレスかと勘違いしていたのだけど、IHOPというのは実はアメリカのチェーン店だったのだとアメリカに来てから知った。なるほど、あの広々としたログハウス風の店の空間はアメリカ