by 酔狂老人卍 / 武奈伎(むなぎ)より 優(まさ)れるものは 安藝(あき)の章魚(たこ) 呪(のろ)ひて祟(たゝ)る 心(こゝろ)魂(たましひ) / 江戸を愛(め)で、失はれし言靈(ことだま)を惜しむ耄碌爺なり。その容貌(かたち)いとあやしく赤貧洗...江戸を愛(め)で、失はれし言靈(ことだま)を惜しむ耄碌爺なり。その容貌(かたち)いとあやしく赤貧洗ふが如し。 【原則】:(近頃隨分いい加減) 一、小賢(こざか)しき店に連鎖店、倶(とも)に天を戴(いたゞ)かざるの敵。 二、志(こゝろざし)高き路地裏の小さな店を愛(め)づ。 三、媒體に未(いま)だ紹介されざる店を尊(たふと)ぶ。 四、鮨屋、名のあるなしにかゝはらず、己(おのれ)の眼(まなこ)と舌に頼る。 五、天麩羅、鰻、蕎麥を語るは恣(ほしひまゝ)に。洋食また然り。 六、茶の湯、書畫骨董に疎(うと)き故、料亭懷石の類(たぐひ