日本で働きながら技能を学ぶ外国人技能実習生のうち、職場から失踪した人の数が去年、過去最高の9700人余りとなったことが分かりました。働く場所を変える「転籍」が原則認められていないことが要因の1つとされていて、国は対策に乗り出しています。 出入国在留管理庁のまとめでは、去年、職場からいなくなった技能実習生は9753人で、おととしより747人増え、これまでで最も多くなりました。 技能実習生全体のおよそ50人に1人の割合で、国別に見るとベトナムが最も多く5481人、ミャンマーが1765人、中国が816人、カンボジアが694人などとなっています。 職種別に見ると建設関係が47.1%と最も多く、農業関係が8.6%、食品製造関係が8.5%、機械・金属関係が7.9%でした。 技能実習生は「やむをえない事情」がある場合を除いて働く場所を変える「転籍」が認められていないため、職場でのトラブルなどで失踪するケ
韓国の民間団体が行った世論調査で、日本に対してよい印象を持っていると答えた人の割合は、調査を開始した2013年以降、最も高くなりました。 韓国のシンクタンク「東アジア研究院」は毎年、日本のシンクタンク「言論NPO」と共同で日韓双方で世論調査を行い発表してきました。 ことしは19日、韓国側の世論調査の結果を「東アジア研究院」が発表しました。 先月、オンラインで韓国国内の1000人余りが回答したということで、それによりますと、日本に対して「よい印象を持っている」「おおむねよい印象を持っている」と答えた人は合わせて41.7%で、去年より13ポイント近く上がり、2013年の調査開始以来、最も高くなりました。 一方、日韓関係の改善に向けた韓国政府の対応について聞いたところ「非常に評価する」「おおむね評価する」と答えた人が合わせて34.5%、「全く評価しない」「あまり評価しない」が49.6%でした。
イスラエルによるパレスチナの占領政策は違法だとする国際司法裁判所の勧告的意見を受けて、国連総会で18日、イスラエルに対し占領状態を終わらせるよう求める決議が日本を含む賛成多数で採択されました。 イスラエルは1967年の第3次中東戦争以降、パレスチナのガザ地区とヨルダン川西岸、そして東エルサレムの占領政策を続けていて、国際司法裁判所はことし7月、国際法違反だとする勧告的意見を出しています。 これを受けて、18日の国連総会ではパレスチナが提出したイスラエルに対し1年以内に占領状態を終わらせることなどを求める決議案が採決にかけられました。 決議は日本を含む124か国の賛成多数で採択され、採択後、パレスチナの席に握手を求める国が列を作っていました。 一方、イギリスやドイツなど43か国は棄権し、アメリカなど14か国は反対しました。 決議は、占領地からのイスラエル軍の撤退や、新たな入植活動の停止と現在
逮捕されたのは、観光船「KAZU 1」を運航していた「知床遊覧船」の社長、桂田精一容疑者(61)です。 おととし4月23日、知床半島の沖合で「知床遊覧船」の観光船「KAZU 1」が沈没した事故では、乗客と乗員あわせて20人が死亡、6人が行方不明になっています。 第1管区海上保安本部によりますと、桂田社長は、運航管理者などとして観光船の乗客と乗員の安全を確保すべき義務があったのに、これを怠った結果、観光船を沈没させたとして、業務上過失致死と業務上過失往来危険の疑いがもたれています。 海上保安本部は、18日午後2時から会見を開き、詳しい経緯を説明しました。 会見の冒頭、「事故で亡くなられた方のご冥福をお祈りし、事故に遭遇された方々とご家族の皆様に心よりお見舞い申し上げる。事故発生以来、慎重かつ厳正に調査を行い、本日、逮捕した」などと述べました。 沈没に至るまでの状況については、海底から引き揚げ
中東レバノンの各地で「ポケットベル」タイプの通信機器が爆発し、これまでに12人が死亡し、2700人以上がけがをしました。 レバノンを拠点とするイスラム教シーア派組織ヒズボラはイスラエルによる犯行だとして報復を示唆しています。 一方、ヒズボラは安全を確保するための通信手段としてこの通信機器を関係者に配っていました。 ポケベル相次ぎ爆発 12人死亡約2750人けが イスラエルの隣国レバノンの各地で17日、メッセージを受信できる「ポケットベル」タイプの通信機器が相次いで爆発し、レバノン保健省によりますとこれまでに12人が死亡、およそ2750人がけがをしたほか、ヒズボラは関係者2人が死亡したと発表しました。 ヒズボラはイスラエルによる犯行だと非難し、ロイター通信はレバノンの治安関係者の話としてことし初めにレバノンに持ち込まれたこのタイプのおよそ5000の通信機器にイスラエルの情報機関モサドが事前に
はじめにグロッシ事務局長が演説し「戦争が続くヨーロッパでは原子力発電所の事故の可能性が常に存在する」と述べ、ロシア軍が占拠を続けるウクライナ南部のザポリージャ原発や、ウクライナ軍の越境攻撃が続くロシア西部クルスク州にある原発の安全性について懸念を示しました。 総会では各国の代表が演説を行っていて、中国国家原子力機構の劉敬副主任は福島第一原発にたまる処理水の海への放出について、処理水を「核汚染水」と呼んだうえで、「中国は海洋放出に断固反対することを改めて表明する。利害関係者による効果的な参加などを通じて長期的な国際モニタリングを強化するよう呼びかける」と従来の主張を繰り返しました。 これに対して日本を代表して演説した原子力委員会の上坂充委員長は処理水の放出について「浄化された後、さらに海水で十分に希釈されて放出されるため、人や環境に影響を及ぼすことはない。このため汚染水と表現するのは不適切だ
第76回エミー賞は現地時間の15日、ロサンゼルスで主要な賞の発表が行われ、俳優の真田広之さんがプロデュースと主演を務め、アメリカの有料テレビチャンネルFXが制作した「SHOGUN 将軍」がドラマ部門の作品賞を受賞しました。 このほか真田さん自身が主演男優賞、アンナ・サワイさんが主演女優賞、フレッド・トーイ監督が監督賞をそれぞれ受賞しました。 「SHOGUN 将軍」は9月8日に撮影賞や編集賞なども受賞していて、15日に発表された主要な賞とあわせてひとつのシーズンの作品として18の賞を受賞し、エミー賞で最多の受賞記録を打ちたてました。 ドラマ部門の作品賞の受賞スピーチで真田広之さんは「時代劇を継承して支えてきてくださったすべての方々、監督や諸先生方に心より御礼申し上げます。あなた方から受け継いだ情熱と夢は海を渡り国境を越えました」と述べました。 また、ドラマ部門の主演男優賞を受賞したスピーチで
先月、エアコンの修理で訪れた東京 町田市のマンションの部屋で、住人の20代の女性に睡眠薬を混ぜた飲み物を飲ませ、性的暴行をしたとして40歳の容疑者が警視庁に逮捕されました。調べに対し容疑を否認しているということです。 逮捕されたのは、神奈川県厚木市の須藤浩章容疑者(40)です。 警視庁によりますと先月、エアコンの修理に訪れた東京 町田市のマンションの部屋で、住人の20代の女性に睡眠薬を混ぜた飲み物を飲ませ、性的暴行をした疑いが持たれています。 女性はエアコンの水漏れの修理を不動産会社を通じて依頼していましたが、部屋での作業を終えた容疑者から、「暑いから飲みな」と勧められた飲み物を飲んだあと、意識を失ったということです。 容疑者はおよそ1年前にも同じ女性の部屋にエアコンの修理に来ていたということで、警視庁が詳しいいきさつを調べています。 調べに対し、須藤容疑者は「知りません」などと容疑を否認
3年前、北海道旭川市の公園で女子中学生が死亡しているのが見つかった問題で、市は13日、いじめが原因の自殺だったとする再調査委員会の報告書を公表しました。 旭川市の中学2年生だった廣瀬爽彩さん(当時14)は3年前の2021年3月、雪の積もった市内の公園で死亡しているのが見つかり、遺族の求めで設けられた市の再調査委員会は今月、いじめが原因の自殺だったとする報告書を市に提出しました。 市は遺族の意向を確認したうえで、プライバシーに関する15ページ分を除いた「公表版」を作成し、13日、市のホームページで公表しました。 公表版の報告書はおよそ370ページにおよび、女子生徒が発達障害の1つの「自閉スペクトラム症」と診断され、コミュニケーションが苦手だったことが記されています。 そして、こうした特性を背景として中学校のクラス内で疎外されていると感じさせたことや、クラス外で上級生などがLINEで性的な話題
6年前、県内に住む女性のアパートに侵入し、体を拘束して性的暴行を加えようとしてけがをさせた罪に問われた岐阜県の公務員に対し、金沢地方裁判所は懲役4年の実刑判決を言い渡しました。 岐阜県南部のごみ処理施設に勤務する公務員で岐阜県大垣市に住む山内貴仁被告(33)は平成30年2月13日の午前6時ごろ、石川県内に住む当時20代の女性のアパートに侵入し、結束バンドなどで体を拘束して性的暴行を加えようとした上に女性がベランダから飛び降りて逃げる際に肺挫傷などのけがを負わせたとして、強制性交等致傷と逮捕監禁、それに住居侵入の罪に問われていました。 これまでの裁判で被告は起訴された内容を認め、検察は被告が金沢市の大学に在学中から女性のあとをつけて家を特定していたなどとして懲役6年を求刑したのに対し、弁護側は執行猶予の付いた判決を求めていました。 12日の判決で金沢地裁の野村充裁判長は「被告は一定の準備をし
ノーベル賞のパロディーで、ユニークな研究などに贈られる「イグ・ノーベル賞」の受賞者が発表され、ことしは、ブタなどの動物に「お尻から呼吸する能力があることを発見した」として、日本などの研究チームが「生理学賞」を受賞しました。日本人の受賞は18年連続です。 「イグ・ノーベル賞」は、1991年にノーベル賞のパロディーとしてアメリカの科学雑誌が始めた賞で、人をクスッと笑わせつつ考えさせる研究に贈られます。 日本時間の13日、ことしの受賞者が発表され、東京医科歯科大学と大阪大学で教授を務める武部貴則さんらの研究チームが「生理学賞」を受賞しました。 研究チームは、肺による呼吸が難しい状態になったブタなどの動物の腸に、高い濃度の酸素を含んだ特殊な液体をお尻から送り込む実験を行いました。 その結果、どの動物も血液中の酸素が大幅に増え、このうちブタでは一定の条件のもとで、呼吸不全の症状が改善することが確認で
南米のペルーで日系人として初めて大統領に就任し、1996年に日本大使公邸人質事件で救出作戦を指揮したアルベルト・フジモリ元大統領が11日、亡くなりました。娘のケイコ氏がSNSで明らかにしました。86歳でした。 アルベルト・フジモリ元大統領は両親が熊本県出身の日系2世で、1938年、ペルーの首都リマで生まれ、1990年に日系人として初めてペルーの大統領に就任しました。 在任中、インフレを緊縮財政で克服して経済を立て直すとともに、反政府武装グループを徹底的に取締り、治安を劇的に改善させるなど手腕を発揮し、1996年に発生した日本大使公邸人質事件では救出作戦を指揮し、大半の人質を救出しました。 その一方で、強権的な政治姿勢が国内外からの批判を浴び、2000年日本に事実上、亡命し、大統領の職を失いました。 2005年に日本を出国し、チリに入国したところで身柄を拘束され、その2年後にペルーに引き渡さ
JR貨物は、貨物列車の車輪に軸を取り付ける作業で、データの改ざんなどの不正を行っていた問題で、不正の有無を確認できていない車両が新たに300両見つかったとして、一時的にすべての貨物列車の運行を取りやめて点検を行っています。点検を終えた車両は早ければ11日以降、随時、運行を再開させるとしています。 JR貨物は、車両の整備の際に貨物列車の車輪に軸を取り付ける作業で、少なくとも10年前からデータを改ざんするなどの不正が行われていたことを10日に公表しました。 この問題で、JR貨物の犬飼新 社長は、10日の段階で不正が確認された564の車両とは別に、不正の有無が確認できていない車両が新たに300両見つかったことを11日の会見で明らかにしました。 これを受けて会社は11日、すべての貨物列車の運行を一時的に取りやめたうえで点検を行っています。 そのうえで、問題がないと確認できた車両については、早ければ
将棋の女流棋士、西山朋佳女流三冠(29)が、女性初のプロ棋士を目指して挑む「編入試験」五番勝負の第1局が東京で行われ、西山女流三冠が勝って初戦を白星で飾りました。 西山朋佳女流三冠のプロ編入試験の第1局は、10日午前10時に東京の将棋会館で始まりました。 第1局の試験官は高橋佑二郎四段で、後手の西山女流三冠は「飛車」を横に移動させる得意の「振り飛車」の戦型を取ります。 終盤、西山女流三冠は、持ち駒の角を大胆に使うなどして果敢に攻め込み、午後5時44分、高橋四段が132手までで投了しました。 この結果、西山女流三冠が第1局を白星で飾り、編入試験合格に向けて一歩前進しました。 西山女流三冠は大阪出身で、2010年に「奨励会」に入り、三段まで昇段しましたが、プロ棋士となる四段には昇段できず、3年前に退会して女流棋士に転向しました。 その後は、女流タイトルを通算16期獲得するトップ女流棋士のひとり
ことし4月、横浜市都筑区で飼い猫がいなくなり、およそ2週間後に70キロほど離れた静岡県内で保護されたことがわかりました。警察は、防犯カメラの映像などから近所の住人が連れ去った疑いがあるとみて、詳しいいきさつを調べています。 警察によりますと、ことし4月、横浜市都筑区の60代の男性が飼っていた3歳のオス猫「たま」が夜間、外で放し飼いにしている間に行方が分からなくなりました。 そのおよそ2週間後、70キロほど離れた静岡県長泉町で地元の人に無事保護され、マイクロチップの情報などから「たま」と確認されたということです。 警察は、「たま」が姿を消した時間帯の防犯カメラの映像に猫を抱えた不審な人物が写っていたことなどから、近所に住む38歳の男の容疑者が連れ去ったとして10日、器物損壊の疑いで逮捕しました。 猫の放し飼いをめぐって飼い主とトラブルになっていたということで、警察は、容疑者が静岡県内で猫を置
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