文才が花開き、ついに芥川賞も受賞!自ら書いた小説が104万部も出版されるなど今注目の芸人。彼の頭の中はいったいどうなっているのか? 取材を重ねてわかったことは、彼は努力の人だったということ。売れない頃、バイトに精を出し少しでも良い暮らしをしようとするライバルたちを横目に、風呂なし・トイレ共同のアパートでひたすら本を読みふけり、大学ノートにネタを書き続けた日々。「その時があったからこそ、今の自分がある」と、振り返る。そんな彼が口にした「芸人の経済学」とは意外なものだった。 読破した本は2000冊以上という、お笑い界はもとより、芸能界きっての読書家として知られ、これまでエッセイや短編小説も発表するなど、知性派のイメージが強い又吉直樹。この春よりリニューアルするNHKの経済学番組『オイコノミア』で経済を語っている。文学とは違い、経済がテーマとなると、本人にも戸惑いがあったという。 「やっぱり