コロナ渦によるパニックが起きてから,およそ半年が経過しました。学校の一斉休校,緊急事態宣言による飲食店の営業自粛,それに伴う従業員の雇止め,巣ごもり生活…。国民の生活に,前代未聞の計り知れない影響をもたらしています。 テレワークの普及,時差通勤,対面式の取引の見直しなど,これまでの社会の変化を促すプラスの影響もありますが,やはりマイナスの影響のほうが大きいと言わざるを得ません。失職,収入減少,そして孤独といった生活不安です。 それによって社会に暗雲が立ち込めているのですが,社会のヤバさ(病み)の度合いを可視化するのに最もいいのは,自殺の統計量です。絶望して自ら命を断つ個人はどれほどいるか。自殺とは,個々人の多様な動機でもたらされるものですが,それを集積すると,社会の状態を反映した,一定の傾向性も見えてきます。 3~8月の半年間の自殺者数を,2019年と2020年で対比すると,以下のようにな