温暖化は防止できる? 「住宅の採光と通風」(前編) 今週も温暖化防止と住宅の関係を考えます。前回の「断熱と気密」、前々回の「温熱の最適化」のあと、今週は、「採光と通風」です。 前回取り上げた「断熱と気密」をあげるという考え方は、もともとは北欧など、寒冷地で発達してきたコンセプトです。厳寒の北欧や、日本でも北海道などでは、十分な暖房をして室内を暖かくしておかないと生活環境が悪くなるだけではなく、寒気にさらされて命の危険さえあります。そこで、古くは薪、ここ200年ほどは石炭や石油を大量に燃やして暖をとっていたわけです。 燃料を使って暖めた熱を逃がさない家なら、燃料も少なくて済みます。そこで、高気密、高断熱という考え方が出てくるわけです。断熱効果を上げるために壁を厚くし、熱が逃げやすいガラス窓を小さくして、家自体も体積に対して表面積が少ない、正方形に近い家の方がいいというコンセプトが生まれ
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