物語というのは、必ず落としどころが必要である。演出者が企図しようがしまいが、進行している事態は刻々と変化するもんであって、劇の途中でストーリーを変更することも必要である ・特捜 特捜の泣き所は、事態が暴走して自分の部屋でクソを垂れるようなことになることと、妙な巻く引きをして失望されることだ 検事一体という言葉がある。検察官は一人一人が独立し完結する行政機関であると同時に、末端の検察官から幹部まで、検察は一つの機械のように同じ意思を共有して正確に物事を処理する必要がある。これは、現場の検察官にとってみれば、幹部の決める捜査方針や期待に対して応じる必要があるということを意味するが、幹部にとっては安い給料で不眠不休で働き、ただ正義を実現したいという検察官一人一人の思いを受け止める立場にある。同時に、幹部は与野党政治家や本省でふんぞりかえってる法務官僚から、捜査だけでなく検察官一人一人を守る必要が