インド最大の自動車メーカー、タタ・モーターズは、新型車「ナノ」を売る画期的な仕組みを通じて、英国の高級車ブランド「ランドローバー」および「ジャガー」買収のために借りた30億ドルの短期債務の借り換えまでの時間を稼いだ。 タタは、4月25日に締め切られた16日間の予約注文期間で、世界一安い小型車ナノの初回受注台数が20万3000台に達したと発表した。前払いの予約注文による受注額は合計250億ルピー(約500億円)に上る。 前払いの予約注文で約500億円の「運転資金」 同社は7月にナノの出荷を開始する予定で、2010年末までに受注台数の半分しか納車できないことを明らかにしている。これによって、来月期限を迎える債務の借り換えを完了するまでの資金繰りが楽になる。 「受注台数は私が予想していた50万台よりは少ない。しかし無論、今はいくらであってもカネが入ればいい。これはタタ・モーターズの資金繰
(英エコノミスト誌 2009年3月7日号) 景気減速がインド政府に、脆弱なインフラの再構築を迫っている。 1571年、ムガル帝国のアクバル大帝はアーグラからファテープルシークリーに遷都し、無人の地に砂岩の宮殿を建てた。 1980年代にインド最大の不動産会社DLFのクシャル・パル・シン会長は大帝と同様の衝動に駆られた。シン会長の義父はデリーで23の地区を開発した。シン会長は10マイル離れたグルガオンの小麦畑に、全く新しい街を造り始めたのである。 インドの大志をここまではっきりと体現する場所は、グルガオンをおいてほかにない。DLFが造り上げた街は、同社に追随する不動産業者と世界のフォーチュン500企業のうち150社近くを引き寄せた。 この街の中でも最も高級な住宅地アラリアスでは、広さ6000平方フィート(約560平方メートル弱)の物件が1億ルピー(200万ドル)もする。そこからはイン
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