気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 原油価格が高止まりする裏で、1次エネルギー源の地殻変動が始まっている。燃焼時の煤煙が大気汚染の元凶になるため、敬遠されてきた石炭。旧ソ連のチェルノブイリ原子力発電所事故から需要が低迷していたウラン。「古い時代の燃料」と見られがちなこの2つが今、にわかに脚光を浴びている。 石炭の世界需要は、2000年頃までは45億トン前後で推移したが、中国やインドなど新興市場でのエネルギー消費拡大で増加に転じ、2005年は50億トンに達した。米エネルギー情報局の2005年の推定では、2020年には70億トンにまで増えるという。 石炭は比較的、価格が安定している。原油価格が2004年初頭から2年で2倍以上に上昇したのに対し、燃料用の一般炭は1年間で2割程度上昇し